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CCFL管イカリング ( エンジェルアイ ) の取付
 ▼ CCFL管イカリング ( エンジェルアイ ) の取付
 
 

CCFL管イカリングです。 別名エンジェルアイとも言われています。
いまさらイカリングの説明の必要は無いと思いますが、リング状のランプをヘッドライトユニットの中に取り付けて光らせる 「 アレ 」 のことですね。(^^ゞ

イカリングは LED で発光させるタイプと、CCFL管という蛍光灯のようなタイプのモノが存在します。
CCFL管のほうが LED よりも明るく、上の写真のように昼間でもハッキリ判るぐらい光量がありますね。
今回はこの CCFL管イカリングの取り付けについて詳細をご紹介致します。



■ 材料の購入

 

車に付いているヘッドライトをバラしてそれに組み込んでも良いのですが、一応念のためノーマルに戻すことも考慮し、別途ヘッドライトユニットを購入してそれに組み込むことにします。

新品はさすがに高額なので、とりあえず程度としては 「 まあ許せる範囲 」 ぐらいの中古品をゲット。
レンズカバーに石跳ねが数ヶ所、薄い擦り傷がいくつかあり、取付ステーに軽くひび割れがありますが補修すれば問題なく使えるレベルです。

※ レンズカバー部分に石跳ねや薄い擦り傷程度の傷があっても、研磨すれば割と綺麗に消えます。
取付ステー部分にひび割れ・破損があっても、ある程度補修は可能です。


CCFL管はインバーターに繋がないと発光しませんので、インバーターとのセット品を購入します。
よく見かけるセット品は、CCFL管 2 本とインバーター 1 個の組合せ。( 1個で 2 本点灯可能な物 )
しかし、市販の CCFL管の配線は、ほとんど短いものばかりです。
だいたい 40センチ程度しかないので、インバーターが 1 個では左右のヘッドライトまで届きません。
( CCFL管の配線の延長は基本的に NG だそうです )
そこで、左右で 1 個ずつ合計 2 個、インバーターが必要になります。


ちなみにヘッドライト左右セット、CCFL管 2本、インバーター 2個で、合計¥17,000−ぐらいでした。

※ 中古のヘッドライトは傷み具合などの程度によって値段が違います。
また、バラスト・バーナー・バルブなどが付属するか否かでも、かなり値段が違います。
一般的にはバラスト・バーナー・バルブ無しで片側 1個 1万円以下で買える場合もあれば、1個で 1 〜 3 万円、付属品フルセットで新品同様になると片側 4 万円以上もあります。
状態によって価格帯の幅がかなり広いですね。

※ GH/GE/GR 系のヘッドライトは、中が部分的に黒塗装タイプの物と、全部メッキタイプがあり、また、HID用の物とハロゲン用の物があります。
購入する際は、ご自身のお車に適合する物を選びましょう。


なお、CCFL管は結構個体差があるようで、モノによっては光量・発色に差が出ます。
特に電源を ON にして発光しはじめた直後など、個々に光量・発色が違う場合がありますね。
点灯させてしばらく時間が経つとだいたい同じような光量・発色になりますから、あまり気にしなくても良いかも知れませんが、安い CCFL管を購入する場合は余分に何本か購入してその中から状態の一番良い物を選んで使用するのが良いかも知れません。
( インバーターも個体差があるようなので、こちらも何個かあると良いと思います。 )

※ いくつか点灯テストしたところ、電源の電圧が低めだと発光量にばらつきが出たり色ムラが出たりしやすい感じがしました。
点灯テストする際は、安定化電源などを使って一定の電圧が安定して得られる状態で行うのが良いでしょう。
また、車に繋いで点灯テストする場合はエンジンをかけた状態が良いです。



■ 殻割り

 

↑ 俗に言う 「 殻割り 」 です。 内部にイカリングを入れるためヘッドライトユニットを分解します。

ヘッドライトユニットのレンズカバー部分は 「 ブチルシール 」 というシール材で接着されています。
時間をかけてゆっくりと接着面を剥がして行き、レンズカバー部分を取り外します。
左上の写真はヘッドライトユニットからレンズカバー部分を取り外したところです。

CCFL管を取り付けるパネル部分は、レンズカバーの裏からネジ止めされています。( 右上の写真 )
の部分のネジを抜くとパネル部分が外れます。



■ CCFL管の選択

 

CCFL管は 「 カバー付き 」 のタイプを購入しました。

なぜカバー付きかと言うと、本来 CCFL管は完全な 「 円 」 ではなく、1本の管を 「 C 」 の字ように曲げてあり、管の両端には配線が繋がっていて、その部分は光りません。
( 左上の写真の の部分 )
個体差はあると思いますが、だいたい大きさ的には、2 〜 3 センチは光らない部分があります。
しかしカバーで覆うことで、この部分にも光が伝わり、ある程度 「 丸く繋がった円 」 に見えるワケです。

 

GH/GE/GR 系のヘッドライトには、外径約 115 ミリ、もしくは、外径約 106 ミリのモノが使えます。

※ 本当はこの中間ぐらいのサイズがあれば丁度良いのですが、今回、カバー付きのタイプでこの中間サイズが見つかりませんでしたので、この 2 つの中から選ぶ事にします。

 

ただし、どちらを使っても 「 一長一短 」 あります。(^^ゞ

106 ミリのほうは無加工で付きますが CCFL管が奥まで入らず浮いた感じになります。( 左上の写真 )
115 ミリは奥まで入りますが、下の写真の の部分が干渉するので削り落とす必要があります。

どちらを選ぶかは好みによって違うと思いますが、私は少しでも大きいほうが迫力が出て良さそうだと思ったことと、106 ミリだと浮いた感じ見えるのが好みではなかったので、115 ミリを選びました。

 

ベルトサンダーを使って裏側から慎重に削って行きます。( 右上の写真 )

 

↑ 干渉部分を削り落としたところ。これで綺麗に 115ミリの CCFL管が取り付け出来ます。



■ CCFL管の取付 〜 ヘッドライト組立

 

↑ ピンバイスを使って数ヶ所に直径1ミリ程度の穴を開け、針金を裏から通して縛り付けます。
針金は錆びなくて丈夫なステンレス製のモノがお薦めです。
ホームセンターで売っている一番細いやつを買って縛り付けました。

 

↑ 殻割りしたヘッドライトユニットを元通りに組み付けるには、通常は補修用のブチルシールを買ってシーリングするワケですが、純正のブチルシール材は結構値段が高いようなので、今回は市販のシリコンコーキング材で接着することにします。

写真ではチューブタイプのコーキング材を使っていますが、これだと左右 2 個分を接着するのにチューブが約 3 本ほど必要です。
( それでも 1本 300〜円ぐらいなので純正ブチルよりも安い )

コーキングガン ( 業務用のカートリッジを入れて使うタイプ ) を持っている人ならばカートリッジが 1 本もあれば充分に足りると思いますので、もっと安く仕上げられると思います。

※ シリコンコーキング材のカートリッジはホームセンターで1本 200円ぐらいから見かけますね。
また、ブチルのカートリッジもあるので、これを使っても良いかも。


なお、シリコンコーキングはブチルと違って固まってしまうため、再度殻割りすることになったらブチルよりも開きにくくなるので要注意です。(^^ゞ
まあ、何度も殻割りすることは無いと思いますので、私は思い切ってシリコンコーキングを選択 (笑)

CCFL管の配線は、ヘッドライトユニットの背面に電動ドリル等を使って穴をあけて通し、コーキング材でその穴をシーリングすれば OK です。



■ 車両への取り付け

 

↑ 車両に取り付ける前に点灯テスト。( 左上の写真 )
問題なく点灯したので、ノーマルのヘッドライトを外してイカリング付きに交換です。

イカリングのインバーターは、ヘッドライトユニットの下面に接着しています。

※ インバーターの大きさによっては下面だと車両のボディー側と干渉する場合があるので、仮組みしてあらかじめどれだけスペース的に余裕があるか確認しておく必要があります。
( 私が買った物は割と小さめでヘッドライトユニットの下に丁度良く納まりました。)

インバーターへの電源は、スモールランプの配線に エーモン製 の配線コネクターを使って結線。
( ON/OFF が出来るように間にスイッチを入れておくと良いかも )



■ 完成

 

 

やはり、外径 115 ミリを選択して大正解ですね!

115 ミリなら CCFL管をメッキ部分の奥に取り付けられるので、メッキ部分の反射を有効に利用でき、点灯させると実際よりも CCFL管がひと回り大きく見えるほど明るく光ります。

ちょっと変な表現かも知れませんが、大きく見えるイカリングで GRB の顔が 「 とてもよい表情 」 になったと思います (笑)

外径 106ミリの場合だと、径が元々小さいし、これほどメッキ部分の反射を利用できませんからね。
無論、好みによって意見は違うと思いますが、私は外径 115 ミリにしてマジ良かったと思います!! 

 
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記事掲載日 : 2010/01/03