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カスタマイズとディーラー整備
 

カスタマイズとディーラー整備

 
社外パーツをディーラーで取り付けてもらう人はワリと多い。
ただ、これは昔からそうだけど社外パーツの取り付けをしてくれない営業所も多い。
特に近年は、どのメーカーのディーラーでも社外品を取り付けてくれる所が少なくなって来たように思われます。
今回は、このあたりのホントのところ。


まず、「 カスタマイズ 」 とは何か?
ここでは 「 社外パーツの取り付け 」 であると分類化しておきます。
純正オプション品の装着は、あくまでも純正装備の範囲であるとし、ここではカスタマイズ ( 個人が趣味で行う変更 ) の範疇ではないとしておきますね。
 


さて、いきなりですが、みなさんは有名なラーメン屋さんに行って、こんな文句を言う事はあるだろうか?
「 この店のスープの味は好きではないので、この持参したスープでラーメンを作って下さい 」
…なんて言ったら、お店の人は怒って出禁になることは間違いないでしょう (笑)
まあ、ラーメン屋さんに限らず、その店の商品に対し無暗にケチを付けたら相手を怒らせてしまいます。

でもこれってある意味、ディーラーで社外パーツを付けてくれって言ってるのと同じでは?
「 この車のこの部分が好みではないから、この持参したパーツを付けて下さい 」

社外パーツの取り付けって、こーゆー事ですよね。
同じような意味の言葉をラーメン屋さんでは言えなくても、ディーラーでは言えてしまう。。。

当然ではあるが、言われた側からすれば面白くないのはラーメン屋さんでもディーラーでもどちらも同じ事。
中には社外品が好きなディーラーマンもいらっしゃるとは思いますが、自社愛が強ければ強いほどラーメン屋さんの場合と同じ気持ちになる事でしょう。
これがディーラーで社外品が嫌われる理由のひとつ。


次に、ディーラーで行われる整備について、よく知る必要があります。
一般の整備工場では、基礎的な整備知識と経験など実務で培ったノウハウで整備が行われます。
経験豊富な整備士ならば、触ったことのない初めてのクルマでも、難なく対処してしまう事が少なくありません。

では、ディーラーではどうか?
ディーラーではクルマに診断機を繋いで表示された値をもとに、整備マニュアルに沿って整備をするのが基本でしょう。
出た値が適正範囲ならば正常、範囲外なら部品交換。
本来ならば経験によって判断するような難しい状態でも、診断機が代わりに適切な答えを導いてくれます。
そのおかげで整備士の個人の能力に左右されにくい、均一的なサービスを行える手法と言えますね。

しかし、その整備マニュアルには社外品は載っていません。
当たり前ではあるけれど、これが一番重要なこと。
普段から整備マニュアルに従って整備をしていると、それに載ってない社外品は 「 未知の物体 」 に感じてしまいます。
その整備士さんからすれば、取り付けることで、どうなるか想像することが出来ませんし、この先、そのクルマを整備をして行く上での不安要素となりうるワケです。
だから、社外品は取り付けたくない、もし、付いているなら外したい、…そう思ってしまう事でしょう。
これもディーラーで社外品が嫌われる理由の中のひとつですね。


あとは保証の都合上など、理由も多々あるワケで (^^ゞ
ディーラーって、クルマの事を何でも相談できる所だし、そうあるべきであるんだけれど、なかなか実際は社外品に関しては厳しいんですよね。




備考

記事掲載日 : 2019/12/03