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純正ブレンボのウィークポイント
足まわり系のチューニング

純正ブレンボのウィークポイント

 
 純正ブレンボでよく聞く 「 キャリパーが開く 」 というお話し。
 
 サーキット走行など、ハードなブレーキ操作時に 「 剛性が負けて、キャリパーが開く 」 という感じの
 お話しを多くの皆さんが聞いた事があると思います。
 
 今回は、キャリパーは開くのか、それとも錯覚なのか、ホントのところのお話しです。
 
 
 純正ブレンボはスバルだけでなく、ランエボや GTR などでも使われていますが、なぜか圧倒的に
 スバル車で 「 キャリパーが開く 」 というお話しをよく聞きます。
 
 純正ブレンボキャリパーの構造は、表側と裏側の 2つのパーツを合わせてボルトで固定してますが
 実際に表側と裏側がパカパカと開いていたら、ブレーキフルードがタダ漏れしてしまいますので、
 目で見て判るほど開いているワケでは無いでしょう。
 
 しかし、キャリパーが開いていると感じる車両のブレーキパッドを外してみると、大きく片べりしている
 状態のモノが多いのも事実です。 …まるで本当にパカパカと開いてしまっているように。
 
 仮に微かでも開いているとして、なぜ、スバル車ばかりその話をよく聞くのか?
 まずは、構造的な部分から見て行きましょう。
 
 
 
 ↑ IMPREZA-NET オリジナル ブレーキキャリパー
 
 これは当サイトのオリジナルキャリパーです。
 いわゆる社外品ってやつですね。
 
 こういった社外品でも、ブレンボ本家 ( 本国イタリアでの製品 ) のキャリパーでも、上の写真の矢印の部分の
 「 表側と裏側を繋ぐパイプ 」 が必ず存在します。
 
 ランエボや GTR に採用されているブレンボにも、このパイプは存在しています。
 ( 全てではないようですが、だいたいこのパイプがある )

 しかし、スバル車用の純正ブレンボにはこのパイプは存在しません!
 
 
 このパイプ、中はブレーキフルードが流れていますので、キャリパーの外に一旦出ることにより、
 ブレーキフルードに対して 結構な冷却効果があると考えられます。
 

 スバル車用の純正ブレンボでは、このパイプが無いのでフルードはキャリパー内部を通っています。
 熱を発散させる場所が無いため、フルードは熱を集め続け、どんどん高熱化してしまいます。
 つまり、奥に行くほど熱が溜まりやすい構造なのだと思います。
 
 ブレンボ本家の製品にはこのバイブが装備されていることを考えれば、スバル車用の場合は
 コスト等の兼ね合いから省かれているといったところでしょう。
 まあ 一般的に言うところの、ロイヤリティー分として質が落ちるというヤツです。。。
 
 このパイプが無いせいで、キャリパーは熱がこもりやすく、また、ひとつのキャリパーでも箇所によって
 大きく温度差があると考えられます。
 
 その熱と温度差がキャリパーの部分的な金属膨張を引き起こし、それによってキャリパーが歪み
 開いたように感じる原因のひとつではないでしょうか。
 
 
 
 あと、材質面から考えてみると、純正ブレンボは鋳造品で、鍛造では無いのが原因と思われます。
 やはり、それ相応の剛性を得るには鍛造品が必須だと思います。
 
 昔から現行車まで、スバル車の純正ブレンボでは、上記のパイプが無いことや、鍛造品ではないことが
 致命的な弱点となって、「 キャリパーが開く 」 という感触になってしまうのでしょう。
 
 これらについては今後のスバルの製品に対する更なる作りこみに期待をしたいと思います。
 
 ただ、ノーマルとしてのコストの限度や、カスタマイズする楽しみなどのバランス的に考えるならば、
 「 弱点 = いじるための余地や、カスタマイズする楽しみ 」 と言えますので、これはこれで良いのかも
 しれませんね (^^ゞ
 
 
 
 

備考

 
 ※ 記事掲載日 : 2019/04/07

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