▲ ガンガン行くぜ!GDB/GD型チューニング メニューへ
 
 
レスポンスアップ用のブローオフバルブ
大気解放しない GReddy Blow Off Valve ( グレッディ ブローオフバルブ )
 
トラストのホームページへGo!
 ▼ 吸気音? ・・・それともブローオフバルブが開いてる??
 
 Z32エアフロに交換し、剥き出しタイプのエアクリになってから、純正のブローオフバルブの音が
 良く聞こえるようになりました。( Z32エアフロ交換の詳細はこちら → Part.1、 Part.2、 Part.3 )
 
 だけどこの音を、よ〜く注意深く聞いてみると、必要以上にブローオフバルブが開いているような
 気がするんですよね。。。。(苦笑)
 
 加速時に音量的には小さめですが、 「 シュワーーー 」 っと聞こえるんです。
 吸気音? ・・・・いや、ブローオフバルブの作動音のような気がします。(^^;; ヒヤアセ
 
 剥き出しタイプに交換した直後はそんなふうに感じなかったんだけど、段々と耳が慣れて来たせいか、
 それとも、 「 吸入効率UP → 風量UP → 純正ブローオフが圧に負けた 」 って感じで、
 純正ブローオフバルブ自体がヘタって来てしまったせいか、最近特に音が気になるんです。(^^ゞ
 とりあえず、ブースト圧は正常にかかるんだけど、微妙に圧が漏れてるような音なんだよね。
 
 もともと純正のブローオフバルブは、タービンの保護を第一優先にしていると言われています。
 そのため開きやすいと言うか、開く頻度が高いとか言うか、、、、
 
 無闇に開くとその分だけブースト圧が逃げて、パワーやレスポンスが失われて行っちゃうんだよね。
 もし、必要以上に、たとえば加速中にも微かに開いてブースト圧が逃げているんだとしたら、、、、
 それをなんとか改善してやりたいワケですよ。
 
 まあ、考えてるだけじゃ解決しないから(笑)、まずは、ブローオフバルブの開閉状態を確認して
 みることにします。(^^ゞ
 
 
 
 ▼ まずは、ブローオフバルブの開閉を確認する
 
 【 ブローオフバルブの作動の仕組み 】
 
  
 
  あらかじめ、判りやすくブローオフバルブの開閉について、簡単にご説明しますと、、、 
 
   通常、ブローオフバルブ内にはバネが入っていて、そのバネ圧でバルブが閉じられています。
   また、スロットルが開いている時 ( ブーストがかかって加速中 ) は、ブローオフバルブ内にも
   同様に過給圧がかかって均衡が保たれているため、原則的にブローオフバルブは開きません。
 
   アクセルを戻すとスロットルが閉じます。 しかし、スロットルが閉じてもエンジンの吸い込みは続き、
   その吸う力 ( 負圧 ) とタービンから行き場の無いブースト圧によって圧力の均衡がやぶられ、
   スプリングが押し潰されてブローオフバルブが開きます。
 
  まあ、実際はもう少し複雑なんだけど、例えばハーフスロットルで、ジワ〜っと加速してる時などは
  どんどん過給圧を送り込もうとするタービン側に対し、半開のスロットルでは吸気が規制されるため
  スロットルの前後で圧力差が起こってブローオフバルブが開いてしまう事もあります。
 
  また、瞬間的な過給の場合には、ブローオフバルブ内側に圧が達する時間差もありますので
  バネ圧が風量やブースト圧に負けて開いてしまう場合もあるでしょう。
 
  そのほか、ブローオフバルブ自体の密閉性能や、バネの性質、配管の取り回し方法・長さなども
  ブローオフバルブの開閉に関係したりしますね。(^^ゞ
 
 
 
 【 ブローオフバルブの作動を止めて、音の確認を行う実験 】
 
  さて、このブローオフバルブの作動の仕組みを応用して、ブローオフバルブが必要以上に
  開いていないか、確認してみる事にしましょう。
 
  私のように剥き出しタイプのエアクリになって、ブローオフバルブの作動音が聞ける状態であれば、
  逆にブローオフバルブを作動させないようにして、音の有無を確認するのが1番判りやすい
  確認方法だと思います。
 
  ようは、ブローオフバルブの動きを止めて、もし、今まで吸気音? って感じた音が無くなれば、
  それはブローオフバルブが開いていた音と言うことになるワケです。。。。 (^^ゞポリポリ
 
 
  
 
  上の図のように、ブローオフバルブに繋がる配管をタービン直後から取るようにします。
  これならスロットルが閉じてもブローオフバルブ内に過給圧がかかるのでバルブは開きません。
 
  具体的には、下の写真のように配管させます。
 
    
 
  ブローオフバルブに繋がっている配管を外してメクラ処理します。( 上の写真:左 )
  タービンからソレノイドバルブに繋がる配管に三つ又分岐を付けて、ブローオフバルブに繋ぎます。
  ( 上の写真:右 )
 
  これでブローオフバルブは、ほとんど開かない状態となります。
 
 
   ※ 配管の長さなどから圧のタイムラグも多少はあるでしょうし、ソレノイドバルブに流れて行く分も
     ありますから、完璧に作動阻止とまでは行かないと思います、、、(;^_^A アセアセ
 
   ※ ブローオフバルブを作動させない状態は、タービンに負荷がかかって大変危険です。(^^ゞ
     この実験をする際は、ブーストコントローラーでブースト圧を1番低くなるよう設定しましょう。
     ブーストコントローラーはOFFにするのがお奨めです。( OFF = 1番低い設定です )
     これは少しでもタービン負荷を和らげるためと、ブーストコントローラーの誤動作や誤学習を
     避けるためです。
 
 
  さあ、この ” ブローオフバルブ配管繋ぎ換え実験仕様 ” で走らせてみましょう。
 
  アクセルをクイッと踏んで行くと、、、、  おっ!? 
  今まで吸気音? って感じてた 「 シュワーー 」 って音がしなくなりましたねぇ・・・・ (^^;; ヒヤアセ
 
  …ってゆーことは、、、、(笑)
 
  どうやら予想は的中したようで、やっぱりブローオフバルブから過給圧が逃げていたんですね。
  必要以上にブローオフバルブが開いて、「 シュワーー 」 って音を出していたようです。
 
  これは、ツインスクロール化に伴い過給容量がUPした分が余剰分として漏れだしたのか、
  それとも増えた過給量に負けて純正ブローオフバルブ自体がヘタって来てしまったのか、
  いずれにしても過給圧がブローオフバルブから漏れているっ事は、これでハッキリしましたね。
 
  配管ホースを繋ぎ換えたり戻したりを繰り返して調べた結果、純正では1度開くと閉じにくいようで、
  ハーフスロットルで若干ブローオフが開いた状態から、ベタ踏みしてブースト圧をかけてやっても
  終始 「 シュワーー 」 って漏れっぱなしの状態でした。 (T^T)クゥー
 
 
 
  この実験仕様のように、ほとんどブローオフバルブが開かない状態では、タービンに大きな
  負荷がかかってタービン自体の寿命を縮めてしまう危険性があります。
 
  しかし、この実験の純正ブローオフバルブのように必要以上にガバガバ開いてしまうと、
  過給圧と一緒にパワーやレスポンスも逃げて行ってしまいます。
 
 
   うーーん。。。。。 (^^ゞポリポリ
 
   このままじゃあ、ツインスクロール化したタービンのパワーを活かしきれてないって事だよね。
   悔しいなぁ。。。 こりゃ、市販の強化型のブローオフバルブに交換するしかないかな。。。。
  
   だけど、よく市販されている大気解放型のブローオフバルブじゃあ、吸った空気を吐き出して
   しまうため、ノーマルでも燃調が狂って不調になる事が多いから、私のGDBのようにECUの
   チューニングをして燃調をビシッと出しているクルマの場合はかなりヤバそうだよね。(苦笑)
 
 
  そこで、純正ブローオフバルブと同じように、吸気へリターンさせるタイプを探してみる事にしました。
  
 
 
 ▼ GReddy Blow Off Valve ( グレッディ ブローオフバルブ )
 
   
 
 ↑ 辿り着いたのは、これ、 GReddy ( トラスト ) のブローオフバルブ。
   純正と同様に吸気配管へとリターンさせるタイプです。
 
   ブローオフバルブ本体は全車種共通で、車種別接続キットを別途購入して取り付けます。
 
 
 
 【 ノーマルとの比較 】
 
    
 
  ↑ 純正ブローオフバルブは、指で押すと簡単にバルブが開きます。(;^_^A アセアセ
    GReddy は、メチャ固いです。 簡単には開かないですね〜 これなら期待出来そうです!
 
  
 
  ↑ 純正のブローオフバルブと配管用のホース。
 
    
 
  ↑ GReddy ブローオフバルブと接続キット付属の配管。 これに純正ホースを切って繋げます。
 
 
 
 【 取付作業風景 】
 
  取付は、毎度お馴染み 「 スーパーオートバックス熊谷店 」 で行いました。(^-^)v
 
 
 
  【 スーパーオートバックス熊谷店について。。。 】
 
   公開セッティングパワーチェック大会 で、すでにお馴染みだと思いますが、
   スバルの聖地・群馬県太田市のすぐ近くにあり、チューンをするスバル車が常に多く集まって
   いますので、スバル車に対して 経験豊富 でお奨めですね〜
 
   もちろん、そう言った経験や情報だけでなく、まるで量販店とは思えない技術力と、
   ダイノパック式シャーシダイ など、非常に専門的な設備も整っていますので
   深く突っ込んだレベルの相談ができますし、安心してクルマを任せられます!
 
 
    
 
  ↑ インタークーラーから、左右のヘッドを繋ぐブローバイ用配管を外します。
 
    
 
  ↑ インタークーラーに台座部分を付けます。 ( 上の写真:左 )
    付けた台座に GReddy のブローオフバルブを組み付けます。 ( 上の写真:右 )
 
    
 
  ↑ 加工した純正リターンホースに接続キット付属の配管を組み付けます。
    そして、外したブローバイ配管の代わりとして、付属のホースを組み付けます。( 上の写真:左 )
    それらの配管とインタークーラーを結合させ、全体的に組み付けて行きます。( 上の写真:右 )
 
    
 
  ↑ ジョイントのネジ部には、圧漏れ防止のためのシールテープを巻きましょう。( 上の写真:左 )
 
    左右ヘッドを繋ぐブローバイホースは、そのままだと未固定状態に近いので(笑)、
    純正配管が使っていたネジ穴を利用し、汎用ステーを使ってホースを固定すると
    良いでしょう。( 上の写真:右 )
 
 
 
 【 調整 】
 
    
 
  ↑ 固定用のナットを緩め、六角レンチでネジを回してブローオフバルブの動作具合を
    調整します。( 上の写真:左 )
 
    調整は実際に走行してブローオフバルブの開き具合を少しずつ確かめながら行いましょう。
    ノギスなどで測って、効き具合をメモしながら行うと良いです。( 上の写真:右 )
 
  
 
  ↑ 私は、ほとんどナットとツライチになるぐらい締め込みました。(^^ゞ
 
 
 
 ▼ まとめ
 
 
 
 純正ブローオフバルブと比べて開きにくくなり、無闇に 「 シューー 」 っと過給が漏れなくなりました。
 
 特に、純正の時は1度開くと閉じにくくて、加速中にも関わらず開いたままの時があったんですが、
 GReddy に換えてからは、ブーストがかかればキチンと閉じるようになりましたね。(^-^)v
 閉じるようになった分、ブーストのかかり具合のレスポンスもUPしたように感じます〜
 
 あとは、ブローオフバルブに繋げるホースの繋ぎ方を変えてみるのもイイかも知れません。
 ホースの取り回しによって、微妙に開き具合が変わると思いますからね。(^^ゞ
 現在は下の写真のように、スロットルワイヤー横の部分からの接続を試しています。
 
    
 
  ↑ 私的には、こっちの接続方法がレスポンスが良く感じます。(^^ゞ
 
 
 なお、ブローオフバルブ作動時の音は、純正が 「 パシューーン 」 って感じだったのに比べ、
 GReddy のは 「 バシュシュシュシュ・・・ 」 って感じの断続的に鳴るような音になりました。
 ( 音を文字で表すのは、難しいですね(笑) )
 
 ちょっとバックタービン音(?)っぽくて、レーシーな雰囲気が更に強まり、結構気に入っています(笑)
 ボンネットを開けた時も、迫力あって見た目もカッコイイですしね!!
 
 
 
 ▼ 製品等に関するお問い合わせ先
 
 
 → メーカー : トラスト ( ホームページはこちら
 
  → 販売店 : スーパーオートバックス熊谷店 ( スーパーオートバックスのホームページ
 
         埼玉県熊谷市大字肥塚1355-1  TEL 048-527-6855  担当・堀川マネージャーさん
 
     ★ 私がいつもお世話になっている熊谷店です! 当サイトの超お奨めイチオシのショップ。
        チューンに対する知識、技術力など、量販店のレベルを遥かに超えています。
 
 
 
 ※ この記事は 2004/03/10 現在のモノです。
   IMPREZA-NET(インプレッサ ネット)